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ファンコミュニケーションズ(2461)は我が国のアフィリエイト広告のトップ企業です。アフィリエイト広告とは、ブログやサイトを運営している個人がアフィリエイトに登録している企業の商品をそのブログやサイトで宣伝し、その設置したリンクから購入に結び付くと報酬が支払われるものです。
会社に勤めながらもアルバイト気分でできることから、個人の間でじわじわと浸透しています。やがて、本業にしてしまう人もいて、ファンコミュニケーションズのサイトを見ると、月間トップの個人はアフィリエイトで300万円も400万円も稼いでいます。
アフィリエイト広告自体は急成長期から安定成長期に入っていたのですが、新たなデバイスとしてスマホが普及したことによって去年の半ばからかつてのような急拡大期に入っています。同社の2013年12月期上期業績も55.8%増収、83.1%営業増益と大きく伸びました。
もっとも、売上高が伸び始めたのが去年の6-7月辺りであったことから、そろそろ前年同月比の売上高の伸び率が低下し始めていますので、株価もここ数ヵ月は伸び悩んでいます。月次を公表する企業の株価は、不思議と業績が好調でも月次の伸び率がピークアウトすると、株価もピークアウトする傾向にあります。
これは月次が比較的循環的で、いい時があれば、悪い時もあり、悪くなり始めるとやがては横ばいやマイナスに入り込むことを恐れて、株価はそのような動きとなると考えられます。しかし、ピークの伸び率は過ぎたとしても、30%程度の伸び率にとどまるのであれば、再び評価される可能性が高いのではないかと考えられます。
ファンコミュニケーションズはnendとよぶスマホに特化したクリック型の広告の成長で、大きく売り上げを伸ばしましたが、この広告はスマホ市場の拡大の初期に大きく伸びやすい広告ですので、このところは勢いが落ちています。そのため、同社の成長率も今後低下すると見ていました。
しかし、新たにスマホアプリに特化した広告アドクロップスが成長し始め、スマホ対応が遅れていた従来のメインビジネスであるE-コマースもスマホ対応の強化によって拡大局面に入ってきたことにより、nendの減速の影響は限定的と考えられます。
また、アベノミクス効果もあって証券会社や人材派遣会社の広告売上が増えていますので、この効果も大きく効いています。
よって、減速観測が当初予想ほどではないことから、改めて注目される可能性が出てきたのではないでしょうか。
なお、同社に関しては本質的な分析レポートを作成しています。レポートはこちらからダウンロードできます。
→ http://cherry100.mods.jp/ra/s/650