20170529会員に対する銘柄の考え方

2017年5月29日
会員の質問に答える形で、銘柄の考え方

有賀様

ご連絡が遅くなり大変申し訳ございません。

貴クラブのサービスは安心して保有を継続できるレポートであると納得できましたので、
年会員へ移行させていただきました。
このようなサービスを庶民価格で提供してくださるのは大変助かります。
巷のいくつかのサービスを試しましたが、情報の質に対して価格が割高であり、
また失敗トレードには言及せず、レポートの通り売買すると運用成績がマイナスになりやすいか、
情報料を賄えるだけの運用成績が得られないように思いました。
実際に投資はしていませんが、ＰＣデポからの撤退指示などはよかったと思います。
購入時におよその撤退基準や目安を想定することは必要ですが、
その後の「状況に応じて手仕舞いする」ことは難しいため、撤退指示は助かります。

近況ですが、いくつかの銘柄で利益を上げさせていただきました。
しかし、まさか押し目局面が全く来ないとは思わず、プリマハムを手放してしまいました。
全体相場の押し目局面で再度買い直すつもりです。
自分自身でファンダメンタルズ分析をし自信を持って投資しなければ、
一時的な値動きでふるい落とされてしまい、
忍耐強く保有を続けることは難しいのだとつくづく思い知らされます。
ポートフォリオの資金配分のために、推奨銘柄の推奨度合を★なり、数値で示していただけると助かります。

要望について、あえて欲を言えば、東証１部景気敏感株で川上業種（海運、非鉄、石油化学、電子部品など）
の推奨を増やしていただけるとポートフォリオのバランスがとれますのでありがたいと思います。
月次データを根拠に業績予測の原則から外れてしまいますので、あくまで願望です。

個人的には株主優待銘柄投資を若干実行しています。
オリエンタルランドやパルコなどは権利日に向かって明確に値動きが形成されるので、
安心感をもって保有できます。

チャート分析はＦＸ教材から学んでいます。
株式は値動き要因がテクニカルよりもファンダメンタルズの影響が大きいので、
ＦＸと同様の取り扱いはできませんが、かなり参考になりました。
移動平均線を中心にしますが、インジケーターは信頼性が低いので使いません。

引き続き良質なサービスをよろしくお願いします。


○○


○○様

まず、当クラブのサービスですが、単に銘柄を紹介するだけのサービスではありません。
どうやったら、株で大きく儲かるかを学ぶためのクラブです。


世の中に出回っている株式投資のノウハウの大半は、まさに価格変動を追いかけるトレードです。
つまり、投資になっていません。
それゆえ、相場が少し調整すると、損ばかり出ます。


当クラブの方法論は、株式投資の本質を追求するもので、相場が悪くても関係なく儲かります。
一例を挙げれば、本日の会員メールにもあるように、会員の方は大半が大きく儲けています。
また、昨年12月初旬に開催したセミナーで、20名弱集積した会員にアンケートを取ると、
残念ながらマイナスの人が一人いましたが、1年間で平均13％ほど儲かっていました。
この間、日経平均は3％ほど下がっていました。



また、そのセミナーではポートフォリオ銘柄として8銘柄を紹介しています。
この半年で、日経平均は7.5％の上昇ですが、8銘柄の平均上昇率は36.8％に達します。
これは高値までの上昇率ではなく、今まで持っていた時の平均上昇率です。
高値までなら50％も上昇しています。



どうしてこんなに儲かるかと言いますと、価値の割に株価が安い銘柄を丹念に選んでいるからです。
決して、上がったからと言って、利食わないと、また元の価格に戻ってしまうような銘柄を選んでいないからです。
世の中が価値に気づいていない銘柄を丹念に選んでいます。



たまたま、○○様は売りを指示した例としてPCデポのことを取り上げられていますが、
これはこの数年でも例外的な失敗例です。
もともと、選択時に損をしないような銘柄で、大きく取れそうな銘柄を選んでいますので、
PCデポのようなことは、後にも先にもあれ1回きりです。



○○様のメール内容を見ると、せっかくのレポートをほとんど読み込んでいないような印象を受けます。
よく読みこんでいれば、プリマハム（2281）を簡単には売らないと思いますし、
相場が下がったら買うということも、難しいことがわかるのではないかと思います。
つまり、相場が下がった時に、大きく下がる株は、相場が上がっているから上がっている株にすぎません。
おそらく、プリマハムは相場が下がっても今の価格と大差ないのではないかと思われます。



また、当クラブの方針として、私が良く理解している業種で、よく理解している企業を選んでいます。
しかも外部環境に業績が影響を受ける株は、業績より株価が先に反応しますので、実は確実に儲けるのが難しいのです。
それゆえ、そのような株には触らないのが賢明です。
○○様の希望されている素材株はまさにそれで、極めて儲けにくいはずです。
そんな株を何で持ちたいのか、実はさっぱりわけがわかりません。
ただ一つ分かったことは、○○様は結構株式の経験は長いのですが、本質的には儲かったことがないのだろうということです。
本質的に儲かるとは、相場が上がろうが下がろうが、毎年、確実に儲け続けるということです。


たぶん、世の中の大多数の投資家は儲かっていません。
もちろん、今の日経平均はこの10年でほぼ一番高いわけですから、多くの人が損していた時よりは儲かっているでしょう。
しかし、本当にここ5-6年で資産を大きく増やしてるでしょうか。それならば、これ以上あれこれ言うのは止めます。


そうでないならば、当クラブにおいて、一から投資を学ぶ気持ちで、個々のレポートを丹念に読んでみてください。
銘柄名だけを聞いて。適当にチャートを見ながら売り買いしても何の進歩もありませんし、儲かりません。
当クラブの方法論を学んで、本当に儲かる投資家の仲間入りをしましょう。


なお、銘柄の強弱は、やはり5月29日付の会員メールで、会員からの問い合わせに答える形で示しています。


有賀